個人の医院や診療所ではあまりちゃんとした教育制度はないようですが、中型から大きな総合病院になると、ナースの教育制度を取り入れているところがほとんどです。
今回は、新人看護師の教育についてお話しましょう。
各々の病院によって教育方法に違いがありますが、近年多くの病院で取り入れられているのが「プリセプター制度」です。
これは、3年から5年経った1人の先輩看護師(プリセプター)が1人の新人看護師(プリセプティ)について、マンツーマンで看護のイロハを教える制度です。
この制度では、新人看護師が相談などしやすかったり、理解度や進み具合がわかりやすく、先輩看護師も他人に教えることで看護について再確認が出来るなどの利点があります。
しかし、プリセプターはや通常業務と教育を両方行ったり、評価をしたりと負担が大きかったり、プリセプター不在時のときの教育方法などの問題もあります。
そこで、最近ではリーダーや主任、または病棟スタッフが補助として教育に関わるところもあります。
さらに、新人看護師の臨床研修等が努力義務化したため、「ローテーション研修」という教育制度を取り入れる病院も出てきました。
これは、新人の看護師が自分の所属病棟以外の病棟やオペ室などの他部署を数日から数ヶ月間ローテーションしながら研修を受けて、自分に合った領域を見つけたり、新たな技術を身につけたり、院内全体を把握できるようにしている所もあります。
このような教育を受けることで、新人看護師は看護の基礎を修得しているのです。
<参考URL:http://nurse-educationsystem.com>